雪国 (Niigata) (口白)-平野绫

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歌手 :  平野绫
语种 : 日语
时长 : 04:48

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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、 [駅長さあん、駅長さあん] 明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。 もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に吞まれていた。 〔駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます〕

[ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ] [弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですお] [こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな] [ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ] [よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪だったよ。よく雪崩れてね、汽車が立往生するんで、村も焚出しがいそがしかったよ] [駅長さんずいぶん厚着に見えますわ。弟の手紙には、まだチョッキも着ていないようなことを書いてありましたけれど]

そう言う声が物狂わしい駒子に島村は近づこうして、葉子を駒子から抱き取ろうとする男達に押されてよろめいた。踏みこたえて目を上げたとたん、さあと音を立てて天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。